珈琲をゴクゴク呑むように

アツアツだよ(´・ω・`)

テレビに出てくる神の手外科医は本当はクズな人のこともありますよ

僕なんかもそうなんだけど、よくテレビで出てくる不眠不休ではたらく神の手外科医をみて感化された人も多いはずだ。そういう人に今日は少しだけ悲しいお話をしようかと思う。

 

よくメディアで誰もできない超難手術をやってのける神の手と呼ばれる外科医がいる。彼らは大体において本当に優秀なのはまあいうまでもないんだけど、それはあくまである側面をみた場合においてであって、実際は結構難しい問題をはらんでいる場合が多い。

 

テレビなんかだと、神の手と呼ばれる男のもとに迷える家族が「先生しかいないんです・・・」なんていうセリフを携えて、その後医師が「難しいけどやりましょう」なんていう場面がまずはじめにあって、その後「これば非常にむずかしい手術です」なんていうナレーションの後に手術室にて「手術成功しました」なんていう笑顔があって、その後診察室にて「手術は成功しました」「ありがとうございます。先生に救われました」なんていうお決まりのパターンが繰り返されていますけど、実際問題手術ってのは手術室だけで終わるものではなくて、その後の経過っていうのが本当に本当に大切なんですよね。

勿論手術をするっていう事は、人の体を傷つける事ですからその後傷口の回復までそれなりに時間がかかりますし、当然の事ながら体にダメージをおうので術後のリハビリも必要です。またあまり知られていないですが傷口からバイキンが入り込んで術後感染症になることもあります。テレビのよくないところはここの部分をすっ飛ばしている所で、実際問題、手術が本当の意味で成功したかどうかっていうのは、病院を退院するまで誰にもわからないんですよ。

神の手といわれるドクターが「日本は手術件数が足りない。もっと手術するべきだ」といってメディアがそれを称賛して、手術だけをしに病院出張とかしたりするんですけど、当然の事ながら彼らは手術が終わった後は関与しません。まあヤリニゲみたいなもんです。当然の事ながら彼らは「手術は成功しました」と患者家族に伝えますが、その後に傷口からバイキンがはいったり、色々なトラブルがおきたりする事がありまして、そうすると患者家族からすると「手術は成功したはずだろ?なんで術後にこういう酷いことになるんだよ。お前らが悪いんだろ」とヤリニゲされた後の医者が非常に気まずい状態に陥ることもあるわけです。

大体難易度の高い手術をしたがらない理由ってのは、なにも出来るできないの問題だけでは無いことも多いのです。その後の事も考えて、やらないことがいいことも沢山あるわけです。それなのにテレビでみたあの神の手は○○が出来るといっていた!なんでお前のところはやらないんだ、なんて言われたら、ほんと困っちゃいますよね。

メディアの良くないところはやはり事実を消費者が好ましいと思える形に上手に切り取って伝える所にあるのですけど、やっぱりというか最初から最後まで見るつもりのない人が、物事に中途半端に手をだすのはほんと良くないことだと思いますよ。何にでもいえることだと思いますけどね。例えば某有名企業の社長の取り組みとかね。成功すれば全部自分の手柄。失敗したら全て部下の責任。どっちにしろ後始末は部下がやるっていうやつ。

ほんと正しい形で何かを知るっていうことは、難しい。