自分の魂に触れるということ
自分らしさってなんだろうだとか、自分が本当に楽しいことはなんなんだろうなんていう系列の問いは、まあ寂しかったり酒が入ったりすると時々夢見がちらな童貞さんたちの中ではよく夢想しがちなテーマでございます。いわゆる「人生の意味」というものですね。
この問いは恐らく自己啓発系のテーマの中で最も人気があるにもかかわらず正面切ってこれについて語っている系列の本というものはほどんどないという、二律背反を地で行っているものなのです。僕が読んだことがある言説について、ちょいと解説を加えていきましょう
その一
「僕はそれについて真剣に何十年も考え続けた。その僕が言おう。人生の意味など無い」
いわゆる答えがないのが答え系の回答。そりゃそうなのかもしれないけど、ちょっと問い自体に対する冒涜な気はしますね。
その二
「人生はやりたいもの中にあるのではない。やりたくないものの外にあるのだ」
やりたくない事をやらないのが正解だ系の回答。悪くはないけどちょっと粋じゃない。
その三
「人生の意味や自分が死ぬことを考えるとたまらなく怖くなり、それを考えないで済むように物事に没頭するようになった」
いわゆる問題の直面から逃げる系の回答。ある意味では昇華とでも言えるのでしょうか。毎日が楽しければそれでいい系の人や、今の仕事や活動が楽しくてそれで十分だ系の人もこれに該当するでしょう。割と成功系の人に多いかもしれませんね。
その四
「とにかくだらだら、ぼーっとする」
難しいことは考えない。安心があればいい系。これは前のエントリで書きましたね。おそらく自己啓発心がない人はこのタイプでしょう。
その五
「本当に欲しいものはいつも欲しい物を追い求める最中に手に入る」
ハンターハンターのジンの台詞が最近では象徴的でしょうか。お金が欲しくて死ぬほど働いたけど、結果的に莫大な財産を築き上げたら本当に欲しかったのはその過程で手に入った仲間だったり承認欲求だったり、といったパターン。まあよくあることですね。
さてあなたの人生の意味はどこに内包されているのでしょうかね。