突然無口になるコミュ障男子の取扱説明書
販売員A
「お客様の中で突然わけもなく無口になる彼ぴっぴをお持ちの方はいませんか~」
通行人A
「あーはいはい。うちの人、帰ってくるなり人の顔も見ないでスタスタ歩いて「おかえり~」っていっても無言なんですよ。正直マジ☆死ねって感じなんですけど、あれ何なんですか(#^ω^)」
販売員A
「お気持ちお察ししますぅ。そんなあなたにピッタリの商品をオススメしますね。題して「集中すると無口になる男子の取扱説明書」」
通行人A
「は、はぁ。取扱説明書・・・ですか?」
販売員A
「説明しよう。集中すると無口になる男子の取扱説明書とは、そのままその通りである。」
通行人A
「説明してねぇ。。。」
販売員A
「あーちょっとお客さん理解力なさそうだし~。ここはケーススタディで教えてあげますね~。」
通行人A
「うわうぜえ(#^ω^)」
~回想シーン~
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男「・・・カタカタカタカタ(PCを打つ音)」
女「・・・(なんかさっきから不機嫌そうな顔してるけど、何か私悪いことしたかしら)」
男「・・・カタカタカタカタ(PCを打つ音)」
女「・・・あ、あの・・・」
男「・・・ん・・・(目も合わせずに)」
女「えっと・・・なんか怒ってる・・・?」
男「・・・怒ってない・・・(この時点では本当に怒ってない)」
女「・・・じゃあなんで今日はいつもみたいに話してくれないの?」
男「・・・別に・・・カタカタカタカタ(PCを打つ音)」
女「・・・やっぱり怒ってるじゃん・・・」
男「・・・怒ってないって(この時点でもまだ怒ってない)」
女「・・・嘘、だって俺くん怒ると無口になるじゃん。わかるよ・・・」
男「・・・だから本当に怒ってないってば(この時点ではちょいとキレ気味。理由は集中したいのに邪魔されるから)」
女「・・・ごめんなさい。私、俺くんに何か悪いことしたかなぁ・・・」
男「・・・いや別に・・・カタカタカタカタ(PCを打つ音)」
女「・・・嘘。本当はわかってる。この間のあれでしょ・・・」
男「・・・だから違うってば。そうやって人の顔色伺わないでって、何度も言ってるでしょ!(だいぶキレ気味)」
女「ごめん・・・悪いところあったらなおすから」
男「・・・だからほっといてよ。この間もそうだったけどさ・・・くぁwせdrftgyふじこlp」
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販売員A
「いかがでした~?」
通行人A
「いやこの男、クソでしょ。何様のつもり(#^ω^)」
販売員A
「いやー。ほんとこの男クソですよね~。まあこんなのと付き合ってたら心臓がいくつあっても足りないっていう感じだし、とりあえずプロボクサー呼んで竿をハサミでちょん切って欲しいレベルのクズっていうのは全人類合わせての総意だと思うんですけど」
通行人A
「いやそこまででかどうかは知らないけどさ。こういう男って何様のつもりとは思うわ。。。ていうかこういうのどうすればいいの?」
販売員A
「えーっとですね。とりあえず無口になったらほっとけ☆そのうち元に戻るから☆」
通行人A
「いや何とかしたいんだけど・・・」
販売員A
「断言しよう。こういう男は、仕事はできるけど、人間のクズだ。そして治らない」
通行人A
「な、治らない~・ω・」
販売員A
「治らない。関わりたくないなら別れろ」
通行人A
「が、がくりorz」
販売員A
「それでも付き合わざるをえないなら・・・しいて言える事はね・・・彼が黙ったら、怒ってるのかな―とか私が悪いことしたかなーとか詮索したら駄目よ。大体においてこういうコミュ障アスペ☆は集中すると無口になるけど、9割は真剣なだけで何とも思ってないから。注意して欲しいのは、黙ってる時に私悪いことした?とか何回も聞くと、その時は怒ってなくても後で本当に怒り出すって事かな。人間、何回も聞かれれば相手の嫌な所の1つや2つは出せちゃうもんだから。自分から地雷を作って自分で踏むような事はしちゃ駄目よ。」
通行人A
「自分から地雷を作って自分で踏むような事・・・か・・・。言われてみれば結構やってた気がします・・・私。」
販売員A
「あなたと彼、どっちが悪いかといえば100%彼が悪いのはいうまでもないんだけど、まあああいうのは一種の病気だから、あんまし気にせずにほっときゃいいのよ。ムカついたら歯磨き粉を練りカラシに置き換えとけばいいのよ。それで反省するから」
通行人A
「そ、そうですか。なんかよくわかりました。今日はありがとうございます。」
販売員A
「いえいえ。それでは明日も頑張って。生きてればいいことあるよ。うん。」
通行人A
「あ、そういえば最後に気になったんですけど・・・販売員さんは何でこんな商品売ってるんですか?」
販売員A
「それはね・・・」
販売員A
「お前にあやまるためさ・・・(仮面を脱ぎ捨てる)」
通行人A
「か、彼ぴっぴ~~~~~~(´・ω・`)」
(完)