冗談抜きにポケモンGOは日本に残された最後の希望かもしれない
任天堂の株価がポケモンGOの影響で爆発的に上がった。Brexitの頃は13000円くらいだったのが、今や21000円もする。買っときゃよかった。
とある筋によれば、ポケモンGOのアクティブユーザー数は既にTwitterのユーザー数にも匹敵するぐらいという事である。これははっきり行って尋常じゃない数だ。
ポケモンGOがどういうゲームか簡単に言えば、スマホを持ってリアルに外に外出し、スマホのカメラを通じて現れるポケモンをGetするというゲームだ。ゲームらしく全てがゲームの中で完結するのではなく、現実とのリンクがあるという点が既存のスマホゲーと比較して面白いポイントだろう(このシステムはIngressというゲームで既に導入されており、今回のポケモンGOの開発にはIngressのスタッフも関わっているという)
そしてこの事を聞いてから、ポケモンGOの持つ恐ろしい潜在能力に気がついてしまった。ポケモンGOが本気を出せば、日本経済はマジに好転するかもしれない。
人は希少品の収集癖が大好きだ。男ならかつてカードゲームでキラキラしたレアカードを誇らしげに友達に自慢した事が一度や二度はあっただろう。
ポケモンGOのポケモンは現実の空間内に生息している。どういうシステムを採用しているかはプレイしていないのでよくわからないけども、レアポケモンを特定の場所に置く事はシステム上そんなに難しいことじゃないだろう。
例えば富士山に伝説のポケモンを置いたりすれば、本来とは違った意図ではあるが富士山観光をする人は結構出てくるんじゃないだろうか。富士山に登って手に入れたレアポケモンで友達に自慢できる事を考えれば、馬鹿にならないインセンティブだろう。
僕は初め、このように日本の観光業の活性化ぐらいの利用価値しか思いつかなかったのだが、これを海外ユーザーにまで拡張したらとてつもない事が起きる可能性に気がついて心底震えた。レアポケモンをダシにして、海外から莫大な観光客を呼び寄せられる可能性があるじゃないか。Twitterのアクティブユーザー数にも匹敵するほどもの観光客を、だ。
軽いものならば日本の国旗が書かれたTシャツを着たピカチュウが日本にくればそこら辺で手に入るとかでもいいし、屋久島とかちょっとアレな場所にまででかけてくれるような人には神秘的な伝説のポケモンが手に入るようにしてもいい。僕もレア物収集が大好きだからよくわかるのだけど、たぶんこれは絶対にマニア心にウケる。ポケモンはもともと日本発のゲームなんだから、ほんのすこしぐらい日本に特別風味をつけたってバチは当たらないだろう。
とにかく観光庁は真剣にポケモンGOの生み出す可能性について真剣に検討し、任天堂と戦略を綿密に組み立てる必要があるだろう。大企業が一夜にして株価が二倍近くにもなるだなんて普通じゃない。世界はポケモンGOに大変期待している。その期待を裏切ってはいけない。
たかがゲームとバカにすることなかれ。この好機、逃しちゃ駄目だぜ。
参考文献
デービッド・アトキンソン 新・観光立国論―イギリス人アナリストが提言する21世紀の「所得倍増計画」
- 作者: デービッドアトキンソン
- 出版社/メーカー: 東洋経済新報社
- 発売日: 2015/06/05
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