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アツアツだよ(´・ω・`)

予備知識ゼロのズブの初心者のための投票先選び指南方法と、あなたが選挙に行かなくてはいけない理由について

参議院選挙が近い。この時期になると、やれ選挙に行けとみんなが言うけども、実際問題どこに投票すればいいのかサッパリわからない人がほとんどだと思う。

 

このわけのわからなさに加え、自分が投票に行こうが行かまいが全く世の中の動きに関与している実感がわかないという虚無感から選挙に行かない人も結構多いと思う。以下に書くけども、選挙には絶対に行ったほうがいい。

 

今回は予備知識ゼロのズブの初心者のための投票先選び指南方法と、あなたが選挙に行かなくてはいけない理由について書いていくことにする。

 

政治家になるためには票を集めなくてはいけない

当たり前だけど、政治家になる為には選挙にて一定数以上の票を獲得しなくてはいけない。じゃあ問題は、どうやって票を獲得するかという事になる。どこぞの政治家が街を選挙カーで回るのも、農家を自分の足で一軒一軒たずねるのも、全部自分に来るであろう一票の為だ。

 

ということはだ。効率よく票を集めるためには、投票してくれるであろう人達に向けて売り込みをしなくてはいけない。となれば有権者を様々な括りで見ていく必要がある。農協が大きな組織票を持っているのなら農協に売り込みに行くし、経団連が大きな組織票を持っているのなら、経団連に売り込みに行く。

 

このくくりの中で、最も大きいのが世代差だ。当然の事ながら、高齢層と若年層とで望むべき政策は異なる。高齢層ならば、安定している福祉の充実した社会を望むだろうし、若年層は高齢者に自分の税金が多量に流れるのを嫌がるだろう。

 

さてあなたが政治家になるためには票を集めなくてはいけない事は先程確認した。ではあなたが選挙活動を行うとしたら高齢層と若年層、どちらの耳に心地よい政策を打ち出すだろうか?まっとうな感覚を持っているのなら、票を入れてくれるであろう対象者の耳に心地よい政策を唱えるだろう。

 

じゃあ大切なのは、投票者がどの層に、どれだけいるかという事になる。以下は国が発表している年代別投票行為調査結果だ。

 

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これを見ると、20代~30代の投票率が著しく低く、50代~60代の投票率が著しく高い事がわかる。となると、投票率が高い50代~60代に都合のよい政策を打ち出している人が当選率が高いであろう事は想像に難くないだろう。

 

いくら若者の事を考えてくれる政治家がいようが、当選しなかったらただの無職の人でしかない。政治家は、当選しなけりゃ何もできない。理想だけでメシが食えるほど、この世の中は甘くはない。自分を支持してくれる人がいるからこその政治家である。

 

じゃあ当然、支持してくれる人の為に活動するだろう。それが政治家ってものである(ここであなたは、それならば嘘をついて政治家になればいいじゃないかと言うかもしれない。だがそれはかなわない夢である。もし仮に当選できたとしても、当選後に嘘をついて支持者の意思に背いた活動を行ったら、任期後に再選できずに無職になるってだけだ。そんな自殺行為をするのはただの馬鹿だ)

 

確かに今回の選挙に限って言えば、あなたが投票に行くか行かないかは全く政局に影響を及ぼさないだろう。だけど、若者の投票率が著しく上昇したらどうだろう?

 

データによれば、潜在的には今の20~30代の投票率は3倍ぐらいは伸ばせる猶予がある。もし仮にだけど、今回の参議院選20~30代の投票率が90%を超えたら、どこの政党も真剣に若年層の為の政策を打ち出すことを検討せざるをえなくなる。

 

ここまできたら馬鹿でもわかると思うのだが、投票しなくちゃいけない理由は極めてシンプルだ。年代別投票行為調査結果のグラフの構成比率を変える事こそが、僕達が選挙に行かなくちゃいけない理由に他ならない。

 

よく「いい政治家がいない」なんていう人がいるが、それは僕らの世代が投票にいかないから現れないだけの話である。万人にいい政治家など存在しない。いるのは「自分にとって都合のいい」政治家だ。そういう人が生まれる土壌を育てるためにも、僕たちは投票率をあげなくてはいけない。

 

なお誰に投票すればいいかについてだが、基本的には投票にいかなくちゃいけない理由と同じ原則に則って、自分と同年代の人に投票するのがズブの素人の最適解になる。当たり前だけど政治家とはいえ人の子だから、自分の命が一番かわいい。自分の世代を悲惨な目に合わせるような政策を支持する可能性は低いと考えるべきだろう(当然というか、若年者であれ変な宗教法人がやってる普通じゃない政党には投票してはいけない)

 

つまりあなたが若年者ならば、選挙に行って出来る限り若い政治家候補に票を入れる事が非常に重要なのだ。社会が豊かならばともかく、現在のような低成長社会において、税金がどの年代にむけて配分されるかは非常に重要だ。未来の自分の利益の為にも、選挙には行こう。わりとマジに、大切なことだから。

 

<追記>

ほんの少しでも政治に興味を持ったのならば、まずは保守(個人よりも集団に重きを置く考え)とリバタリアン・リベラル(集団よりも個人に重きを置く考え)についての知識をみにつけるのが一番よい。基本的には政治はこの枠組で決まるからだ。勉強するのなら、以下の書物が一番良い。