珈琲をゴクゴク呑むように

アツアツだよ(´・ω・`)

イケダハヤトさんのお弟子さんはせっかく限界集落に住んでるんだから引きこもってブログなんて書いてちゃ駄目でしょ

イケダハヤト尊師の4人の弟子がネットで話題になっている。高知の限界集落に集まって内弟子としてプロブロガーを志しているようだけど、残念な事に月5000円程度しか稼げていないんだそうだ。現実は実に厳しい。

 

彼らのブログをサラッと見てみたけど、失礼を承知で言わせてもらえばぶっちゃけ中身がなさ過ぎて読むのが苦痛なレベルだった。正直な事を言えばそんなところまで師匠に似なくても・・・と思うのだけど。まあメディアクリエイターを自称している新手のブロガーの人達の記事も大体そんな感じだし、それで結構稼げているみたいだからブログで飯食ってきたいなら中身なんていらないのかもしれない。

 

ただテキストサイト時代の残りカスみたいな概念から生れ出でる僕のような人間からすると、やっぱりというかブログは中身だぜって思うんですよね。魂だか執着だかわかんないですけど、そういう濃ゆい何かにちょっと触れられるのがブログっていう文化の素晴らしい点だったわけで。最近のブロガーさんを見てると無個性っていうんでしょうか?なんかこれ、本当に人が書いた文章なの?っていうぐらい金太郎飴感MAXなんですよね。僕だって人のこといえたもんじゃないですけど。

 

まあ話がちょっと飛んでしまいましたが、イケダハヤトさんのお弟子さんが今後インターネットでブログ飯をやってきたいって本気で思ってるのなら、アフィリエイトをばらまくより先に個性とかコンテンツ力とかを身につけた方がいいんじゃないかなぁと思うんですよ。

 

例えば参考になると僕が思うのは、田舎のパン屋が見つけた「腐る経済」って本。この本は食品関係に勤めていた著者が、業界内で行われている産地偽装等の不正に心を痛め、ホンモノの食べ物を提供したいと思いパン屋に転身するという話から始まります。

 

ここまでだとよくあるお話ですけど、ここにマルクス経済学という概念と発酵という概念が組み合わさってとてつもなくエッジの効いた話が展開していきます。

 

パン屋での労働と平行してマルクス経済学を学んだ著者は「資本主義のおかしな点は「腐らないおカネ」によって引き起こされている。」という極めてユニークな考えを持つようになります。で、タイトルである”腐る経済”という概念にたどり着くわけです。

 

詳しいことは本書を読んで欲しいのですけど、この本凄くいいんですよ。いや細かい所で突っ込みどころ満載ではあるのですけど、書き手に芯というか魂というか、そういうのを感じるんですよね。

田舎のパン屋が見つけた「腐る経済」

田舎のパン屋が見つけた「腐る経済」

 

  

結局何が言いたかったかっていうとですね。インターネットにデブリを撒き散らかすが如くアフィリエイトの記事を量産するのより、こういう個性的なコンテンツを生み出せるような生き方の方が楽しいんじゃないかなぁって事です。

 

さっきの田舎のパン屋の人だって、初めからコンテンツ力が高かったわけではありません。パン屋での労働×マルクス経済学、という二つのユニークポイントを身につけた事であの本が生み出せるような存在へとなりえたわけです。

 

だからイケハヤさんのお弟子さん達も、バリバリ学術本を読み込んで、DASH村みたいな生活でもすれば無茶苦茶に面白いコンテンツ作れるようになると思うんですけどね。そうすればお金なんて後からいくらでも付いてきますって。

 

せっかく限界集落に住んでるんですから、引きこもってブログなんて書いてちゃ駄目でしょ。