お金のない人が働いて生き抜くために必要な三つの技能
みなさん。こんばんは。お金が欲しいですね。
一生働かなくてもいいぐらいの不労所得のない我々は今日も明日も明後日も労働と縁を切って離すことができないわけですが、今日は題名そのままに働いて生き抜くのに必要なスキルについて三つほど紹介しようかと思います。
1、運
いうまでもありません。たまたま容姿にすぐれていればスッチーになれたり女子アナになれたりするかもしれません。そこまでいかなくても就職バブル世代に生まれたり何かの間違いでホワイト企業に就職できたりと取り敢えず運があれば暫くは生き抜けます。まあ一つ付け加えるとすればその素晴らしい環境も一生続くわけではないので、余裕があるうちに次につなげられるようにするのがいいかと思います。
2、コネ
これもいうまでもありません。この間つかまった大王製紙のシャチョーさんも東大卒業後に親族企業である大王製紙に新卒で就職し、即幹部候補生コースまっしぐらです。その他ホワイト企業だったりやりがいのある搾取されないベンチャー企業なんて基本紹介性でしょうしね。お見合いという専業主婦という究極の商業への花道もこれさえあればなんとかなります。
3、実力
はいはいいうまでもありません。即戦力即採用でございます。勿論どんなスペシャリティであれ賞味期限があるのはいうまでもないので、ちゃんと市場を分析していかないといけないのはいうまでもないですが
と、ここまで書いといてなんですが殆どの人は上に書いた三つを全部持ってません。なんじゃそりゃふざけるなとお思いでしょうけど、それが現実なのです。
さらに言えば上の三つは冷静に分析すれば個々個別にどれかを一つ所有できるようなものではなく、基本的には運もしくはコネがあってたまたま市場価値の高いスキルを身につけた人が→その形成過程で出来上がったコネによっていい仕事を回してもらい→どんどんと実力を身につけていき→ある日やってきたチャンスを掴み取る、という何だそれ茶番じゃんという流れでしかないのです。
じゃあ最初のレールから外れてしまった凡人はどうすればいいのかって?まあ何も頭をつかわないでいれば基本的に残された道なんて、我慢して嫌な事に耐えるか現実から目を背けて生きるか生活保護に甘んじるか電車に身を投げるかあたりですかね。
・・・ああ石を投げないで。しょうがない。いい本を紹介しましょう。
人間や組織がいつまでたっても変われないのってなぜだろう?という紹介文から始まる本書は明日からの行動を変えたいと思う人にはうってつけの名著であります。変な自己啓発本のように自己分析をしようとか、信念の魔力に頼ろうとか、先祖に祈ろうとかそういう不確かな手法を一切用いず現実的な確かな道への歩き方を教えてくれます。
この本に書いてある事例を簡単に述べれば
虐待する親にどうやって虐待をやめさせるかとか(5人のうち4人に虐待をやめさせることに成功)
栄養不足で悩む子供のいる貧困国の栄養失調率をどうやって改善するかとか
落ちぶれつつあるアメリカのある州をどうやって”高校生”が改善したのかとか
頑固で融通のきかないクソ社員をどうやって衝突なく融通がきくどころかキチンと整合性のとれる仕事ができるようにしたかとか
実に興味深い事例についてたった三つの原則を用いて書かれております。まあ内容は読んで確認するのがいいでしょう。あ、ちなみに上記全ての改善方法にお金は用いられておられません。
この本スイッチ!ですが実は結構長いこと絶版になってて入手が難しかったのですが最近文庫化&Kindle化してくれたおかげで実に簡単に入手できるようになれました。いやはや、ほんといい時代になりましたね。まあこうやって面白い本を知れたあなたにも縁があったということで締めくくらせていただこうかと思います。