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珈琲をゴクゴク呑むように

アツアツだよ(´・ω・`)

あなたの核を作るための読書案内。高須賀が選ぶこの100冊 NO.1~NO.5

時々だけど「どうしたら今までのクソッタレな自分を変えられますか?」と聞かれる事がある。そんな時はいつも「ゆっくりと少しづつでいいから毎日本を読みなさい」と答えている。

 

僕は自分でいうのも本当にアレだけど無類の読書家だ。今でも少しでも面白そうだと思った本は躊躇なく買う。そのせいで本棚は常に満員車両より混雑しており、kindleの中には既に数千冊もの本がある。よくもまあこんなに本を読むもんだと自分でも呆れ返る。そんな自分も初めから良き読書家であったわけではない。高校一年生ぐらいの頃は本を1p読んだだけで眠くなるようなタチであった。

 

自分が本を読むようになったキッカケは大学受験を経験してからだ。30冊程度の参考書を頭に詰め込んだ結果、数年前と比べて恐ろしいぐらい自分が別に自分に生まれ変わる事を実感したのである。かつてはどこにでもいる根暗なオタクでしかなかった自分は、数年間の受験勉強を終えた後には日経新聞ぐらいはなんとか読める程度のクズになっていた。

 

この時、たった30冊程度の受験本を頭に詰め込んだだけで読み解く事ができる世界がパァッと広がった事に愕然とした。たった30冊程度でこんなに世界が広がるんだから、300冊、3000冊になったらどれ位広い世界を旅できるのだろう。考えるだけでワクワクした。その日から僕の読書の旅は始まった。

 

ここでは高校3年生~今現在に至るまでの僕を形作った本たちを時系列・ジャンル別に沿って少しの解説を加えつつ並べていく。今の僕があるのはこの数百冊のおかげである。

 

最初に言っておくが1~2冊本を読んだところであなたは変われない。10冊読んでも変われないかもしれない。「じゃあいつ変われるんですか?」と聞きたくなるかもしれないけど、正直いえばよくわからないとしか言いようがない。だけど断言しよう。ここに載ってる本を全て読みつくしたら、とてつもなく凄い事があなたにおきる。では本の旅を始めよう。

 

なお本のリンクを貼っておくので、気になる本があったら是非手にとってみて欲しい。結構絶版本も多いので、そういうのは早い者勝ちだ。

 

小説編

 1

クビキリサイクル 青色サヴァンと戯言遣い (講談社文庫)

クビキリサイクル 青色サヴァンと戯言遣い (講談社文庫)

 

 

まずは西尾維新の不朽の名作、戯れ言シリーズからはじめよう。

テンポ良い会話、キャラが立ちすぎてる登場人物。その全てが当時の僕には魅力的だった。何十回読みかえしたかわからない。今でも僕は口が回りだしたら止まらないのだけど、それはこのシリーズの無茶苦茶な会話のリズムを刻み込まれているからかもしれない。この本は当時人気サイトであった大帝国(仮)というサイトの管理人が勧めていたのをキッカケに手にとった。テキストサイト時代のいい思い出である。

 2

文庫版 絡新婦の理 (講談社文庫)

文庫版 絡新婦の理 (講談社文庫)

 

 次は京極堂シリーズとして有名な中から一冊。当時TYPE-MOON月姫というゲームにドハマリしていた僕はシナリオ原作者である奈須きのこ氏のインタビュー記事を全て読み漁り、何故こんなクソ面白い文章が書けるようになったのかを徹底的に追求した。そしてそのインタビューの中にあった、奈須きのこが影響を受けた作家のうち一人が京極夏彦であった。京極さんの分厚すぎる本に正直気後れしつつ、一冊目の姑獲鳥の夏を読み始めたらあれよあれよというまに読み終わっていた。こんな分厚い本が自分に読めるだなんて・・・衝撃以外の何物でもなかった。なんだこの作者。スゴすぎるぞ。

そして京極堂シリーズを次々に読み漁り始めた僕が読み終わった時にあまりにも凄すぎて一言も喋られなくなってしまったのがこの本だ。今でもこんな本がこの世にあることが信じられない。まったく妖怪って怖いもんだ。

 

 3

 

風の歌を聴け (講談社文庫)

風の歌を聴け (講談社文庫)

 

 

村上春樹を初めて知ったのはファウストという今はなき講談社の雑誌に記載されていた佐藤友哉さんのインタビュー記事だった。当時西尾維新の熱烈ファンだった僕は、西尾維新という文字が記載されている全ての雑誌・本を購入して読み漁っていた。その中でゼロ年代の作家という事で同系列に扱われていたのが佐藤さんだった。

正直いまに至るまで佐藤さんの本は一冊も読んでいないので申し訳ない気持ちで一杯なんだけど、そのインタビューの中で「僕が男の主人公をモテモテにして出すと大ブーイングの嵐なのに、村上春樹ノルウェイの森とかモてる男を書いても全然批判されない。正直ズルいと思う」というような事を確かおっしゃっていた。そこで出てきた村上春樹という単語を何故か忘れられなかった僕は、そのままノルウェイの森の森を購入。そして眠気眼のまま夜中の12時から読み始めてメガシャキになり一気に読み終わってしまった。

なんだこれ信じられない。こんな本がこの世にあっただなんて。そしてそのまま村上春樹にぞっこんラブになった僕は全ての本を購入。一気に全て読み尽くしてしまった。

正直今では小説は殆ど読まなくなってしまったのだけど、村上春樹だけはどうしてもやめられない。そしてそんなハルキストである僕が数十回読んでも飽きないと思うのが、第一作目の風の歌を聴けである。たった168ページしか無い本作だけど、その密度は虎屋の羊羹と比べても何の遜色もないレベルである。濃い、濃すぎる・・・何度読んでも飽きないどころか新しい発見がある。こういう本を書けるようにいつかなりたい。本当にそう思う。

4

 

犬憑きさん 上巻 (スクウェア・エニックス・ノベルズ)

犬憑きさん 上巻 (スクウェア・エニックス・ノベルズ)

 

 この時期(2005年前後)、僕はエロゲーにハマり込んでいた。麻枝准、るーすぼーい、田中ロミオ竜騎士007、鋼屋ジン。次々と現れる超弩級の才能に圧倒され、なんでこんなに面白い作品が次々と登場するのか1ミリもわからなかった(今ではエロゲー会も全然駄目になってしまった。やはり永遠に繁栄する業界はないのですね)

そしてその中に一人、異色の作家がいた。瀬戸口廉也。たった3作しか作品を残さなかった彼だけど、そのどれもがキワッキワッだった。特に最終作であるキラ☆キラは当時の僕には刺激があまりにも強すぎて、プレイしながら魂が浮遊するほどであった。しかしある日彼は突然引退を宣言した。もう二度と彼の作品に出会えないのかと思い、一人寂しく泣いた。

そんなある時に、瀬戸口さんが別の名前で作家デビューしたという噂が2ch中を駆け巡った。まっさかぁと思いデビュー作であるPSYCHEを読んだら1p目ですぐにわかった。これは紛れも無く瀬戸口さんである。そして第二作目にあたる犬憑きさんを読んで僕は歓喜した。これだよこれ!この妙に可愛いキャラで誤魔化し誤魔化しねじ込んでくる徹底的にネジ切れた醜悪!こんな作品書けるのはこの人だけである。唐辺氏も今では少なくなった、新作を待ち遠しい作家の一人である。

 5

人類は衰退しました 1 (ガガガ文庫)

人類は衰退しました 1 (ガガガ文庫)

 

 

かつてエロゲー会には伝説といわれていた作品があった。家族計画と呼ばれているそれは、可愛らしいタッチの絵に似合わず超弩級の哲学モリモリ満載の作品で今考えると利己的な遺伝子をそのままファンタジーにしたような作品だった。

その作者は山田一と名乗っていたのだけど、これまた不思議な事に何故か田中ロミオと名前を変えて作品を出し始めた。その後エロゲ業界が衰退の一途をたどると共に田中ロミオもまた世に作品を出さなくなった。至極残念すぎて涙が頬を伝い落ちる思いだ。

そんなある日、小学館ライトノベルレーベルであるガガガ文庫田中ロミオの文字を再び見る事となり僕は歓喜の渦に巻き込まれることになる。そこには何一つ変わらない姿で田中ロミオがいた。田中ロミオ万歳!エロゲー万歳!現実社会には誰も賛同者がいなかったけどそんなの関係ねえ!そうしてキャッキャ・ウフフと夜はふけてゆくのだ。青春ですねぇ・・・

 

小説はこんなもんだろうか。その他にもブギーポップやら色々読んだと思うんだけど、ぱっと思い返せるのがこれぐらいである。というかこの時点で既に3500文字とかいってしまっているので、続きはまた今度にしましょう。残り95冊。本当にこの連載終わるんかいな。

 

~続く~