珈琲をゴクゴク呑むように

アツアツだよ(´・ω・`)

ある男の物語~takasukaの人生回想録④(完結)~

やっと完結した。ではご覧あれ。

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ある男の物語~takasukaの人生回想録①~ - 珈琲をゴクゴク呑むように

ある男の物語~takasukaの人生回想録②~ - 珈琲をゴクゴク呑むように

ある男の物語~takasukaの人生回想録③~ - 珈琲をゴクゴク呑むように

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20歳を過ぎてから英語を学ぼうと決めた人達へを本屋で立ち読みして、そこに書いてる瞬間英作文という勉強法に興味を持った僕はとりあえずそれを買い喫茶店にて軽く読むことした。そこに書いてある事は衝撃的だった。ああこれが、これが今までの日本人英語学習法にかけていた最後の1ピースなんだと一瞬で理解し、これで駄目だったらもう自分は英語を一生喋れるようにならないだろうという覚悟で一心不乱に取り組む覚悟を持った(そしてそれは正解だった)

まあぶっちゃけそれで十分だったはずなんだけど何故かさっき読んだ20歳を過ぎてから英語を学ぼうと決めた人達へが頭から離れず、結局再度本屋に寄りなおして買うことにした。そして著者のHpを見に行き、二日後に著者の講演会が行われる事をしった。何故だか知らないけども講演会の参加条件がTwitterのアカウントを持っている事となっていて「ついったぁー?なんだこれ」な僕は、普段だったら絶対にそんな行動力を出さないはずなのに、アカウントを即座に習得しディスカバー本社ビルの講演会に行ったのだ。

ちなみに会自体は正直そんなに内容は頭に残っていない。それよりも会の後に懇親会にて著者のはるじぇー (@HAL_J)さんが実は全然英語が関係ないドメドメな職場出身だった事が判明したのが衝撃的だった。こんな本を書くぐらいだからバリバリの外資企業出身のエリートだと思っていたので余計驚いた(でも今考えるとこの本からは自分と似た匂いがする)まさかこの後、細く長くではあるけどもここまで付き合いが続くとは・・・。人生は本当に不思議だ。

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その後はるじぇー (@HAL_J)氏は僕のことなんて全然覚えていなかったみたいだけど(笑)会に参加したきっかけもありフォローを返してもらっていて、医学、漫画やエロゲー等の話をつぶやくと面白がってくれたのか、やたらと僕の発言をRTしてもらえるようになった。本当に人生何が役にたつのかわからない。まさかエロゲーの知識が役に立つ日がくるだなんて・・・

そしてグングンとフォロワー数を増える事となり、僕はすっかりツイッターにハマり込んでしまった。どんな人がフォロワーが多いのか。どうやったら効率よくフォロワーを増やせるのか。どんな発言がRTされ、どんな発言が喜ばれるのか。どういった層の人が自分をフォローするのか、我流ではあるけども市場を分析して試行錯誤を元にPDCAサイクルを回し続ける事となった。気が付くとその過程でterrakei (@terrakei07)さんや総合商社の中の人 (@shukatsushosha)さん、ラングリッチの創業メンバーやレアジョブの加藤社長、トゥギャッター社の中の人といった信じられないぐらい魅力的な人とも知り合う事ができた。彼・彼女らの発言は実に面白く、また自分もそれに負けないように日々勉強をかさねてよい発言をしようと心がけた。本当に楽しかった。僕は浪人の頃から、大学でこういう学園生活がしたかったのだとようやく気がついた。そして気づいたのだ。ああ、こんな僕にもやっと友達が出来てきたのかもしれない、と。その日から寂しさを殆ど感じなくなった。不思議と寂しくなくなると、死の恐怖もどこかに行ってしまった。生きてきてこのかた初めて、ようやく一人前になれた気がした。この頃から親にも「あんた最近優しくなったね」と言われるようになってきた。大げさにいえばTwitterは僕を救ったのだ(そんなわけで僕は恩人であるはるじぇー (@HAL_J)氏に本当に感謝していて、彼がどんな事をしても味方でいようと思っている)

その後、オンライン上で会った面白い人ともオフで会い知り合いになることで、この交友関係はさらに発展することになる(実は今回のワイン会も、かつてTwitterにて救い上げてもらった自分が、縁あって僕にかかわってくれた事への恩返しという体で行っている。勿論やりたいからやっている所もあるのだが)

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その後は僕は満足しつつ学生生活をおえ、色々考えなおしてアメリカ行きをやめて日本にて人生初の就労へと入ることになる。

そこでの労働環境は傍から見れば、まさに地獄としかいいようがないようなものであった。一週間のうち休みは日曜日の半日だけ(患者さんの状態が悪いとそれすらなくなる)仕事始まりも朝の6時から。家は病院から5分程度の所にあったけど、その時間すら勿体無くて医局のソファーで寝る日々が続いた。最高で月に16回当直業務(24時間勤務)があったりもして、今考えるとすごい環境だったと思う。月曜日が鬱だとかいってた人がいたけども、僕なんて月曜日が鬱という感覚すら麻痺していた。強いて言えば日曜日に当直があると、連続勤務14日になるのは流石に鬱だった。

ただ辛かったかというとそうでもなかった。周りには研修医同期を始めとして、たよりになる先輩がいたし、そういう人達と夜遅くまでディスカッションを繰り広げるのは本当に面白かった。部活の合宿が延々と続くイメージというか、まあそれなりには面白かったのだ。眠かったけど。

それにどんどん仕事ができるようになる自分を実感できた。一週間前の自分と今の自分の実力差を思い、自分がどんどん何者かになりつつあるという実感がわいてきた。同期が優秀すぎて自分の無能ぶりを嘆くことは多かったけども。

このままこういう24時間仲間に囲まれた世界で暮らすのもいいかもしれないな、と思った。学生時代から自分が頭脳では人にかなわない事は散々実感していたから、研修医終了後は手先の器用さと部活で得たイメージトレーニング能力を活かして外科医になれば、きっと一流の外科医になれるだろうと思った。ただ心のどこかで、あの楽しかったTwitterでの日々が心に残っていた。自分が本当にやりたい事はここでいいのだろうか。僕はここで人生を決めていいのだろうか。

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結論からいうと、僕はその世界から降りることにした。

一つには学生時代から付き合っていた彼女と結婚する事を決めたから。家庭を持つのならこんな生活を継続し続けるのはさすがに相手に申し訳なかった(相手も働いていたし)

一つは激務の果ての世界にいる出来る医者という存在がどういうものなのかが理解できたという事もある。激務は人を成長させる。ただその過程で、当然の事ながらふるい落とされる人が沢山いるという事も理解できた(それは精神的な事であったり、能力的な問題であったり、いろいろなケースが絡んでいた)そして一番の理由だけど、自分にその人達を超える超人になる自身がなかったというのがあった。マッキンゼーに入社して卒業していく人達もおそらく同じ思いなんじゃないだろうか。修羅の道の先に行ける人は、本当に少ないのだ。

もう一つはやっぱりこのままありきたりな医者という存在になり染まる人生が、やはりどこかで嫌だったのだ。仕事休みの日に、喫茶店で何もせずに自問自答した。お前の本当にやりたい事は何か?答えは「父と母が僕にしてくれたような、幸せな家庭を自分も作りたい」「普通の人とは違う何かを成し遂げたい」というものだった。

このような激務を継続した先に見える世界なんて、既に誰かが成し遂げた世界でしかなかった。別に神の手にも大学教授にも全然興味がわかなかった。それよりもしっかりとした家庭を作ることと、自分の成し遂げた事の前と後で完全に違う世界が訪れるという事に興味がわいた。自分が世界を変えたという実感。それが本当に僕の欲しいものだった。家庭であれ仕事であれ何か新しいものを生み出すという行動にこそ、人間の挟持がある。

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その後、働く場所を変えた僕は再度はるじぇー (@HAL_J)氏に会った。最後に会った時と違ってサウスピークという事業を成功させたこの人は何か変わったのかなと思って会いにいったのだけど、実際は全然変わってなくて実にこの人らしいな、と思った。ただ激務後に仕事以外の人と会えた自分を思い、色んな意味で僕は一番帰りたかった所で帰ってこれたんだなぁと感慨深かった。今は寂しくもないし死ぬのも怖くない。こんな僕にも沢山の居場所ができたから。

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今後僕が何をするのかは正直よくわからない。というか完全に予定は空白なのだ。とりあえずそれなりにお金は稼いだので、1年ぐらいかけて美食の限りを尽くして食の果てをみて、ワインなどもしこたま飲んだ。海外も行きたかったフィリピン、インド、シンガポール、ハワイ、イタリアと色々な世界を見てきた。それで何か変わったか?実はなにも変わらなかった(笑)多分、また何がしたいのかを本を読みながら探すのだろう。いつかみんなが驚くような面白い事をやりたいと漠然とだけど思っている。でも多分できると信じている。今まで書いた物語が示すように、こうありたいと心の底から思い続けていた事は全て実現化できているのだから(これは僕が今までで生きてきた中で得た、一番の人生教訓だ)

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ここまで読んでくれてありがとう。こんなに長い文章を最後まで読んだのだから、多分僕と君はどこかで似ているのだ。そんな君も、僕みたいに満たされるといいなと心の底から思っている。いつか僕のようにこうしてあなたも物語を作ってみて欲しい。それはきっと、誰かの心の礎となるだろうから。

@takasuka_toki