珈琲をゴクゴク呑むように

アツアツだよ(´・ω・`)

あなたが欲しくて欲しくて仕方がないものを簡単に捨てていく人達で世の中は溢れかえっている

ばんわんこ。takasukaです。さて今日も文字を書きますかね。

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まあ有名な本ですよね。本著残酷な世界で生き延びるたったひとつの方法は橘さんの代表作と申しても問題はないでしょう。どれか一冊読むならこれですね。

内容を簡単に申し上げると橘哲学の集大成といいますか。まず初っ端から自己啓発で人は変われるのか、というこの本のターゲット層に対する冷徹な質問を投げかけます。まあ答えは本書を読んでもらうとして、この本の面白いところは通説となっている常識に著者自らの読書からの知識を用いて疑問を投げかけ、それに対する回答ならびに対応策を述べている点に面白みがあります。後半にて伽藍を捨ててバザールを探せ。恐竜の尻尾のなかに頭を探せ。というフレーズが出てくるのですが、まさにまさにそれこそが本記事の題名を端的に示しているものなのです。

さて抽象的な議題が続きましたのでここいらで具体的に話をすすめましょう。あなたの周りにも客観的に考えてみると何故かよく分からないけど忌避されているものはないでしょうか?

多くの場合において忌避されるようなものはブラックな労働環境だとか他様々な要因を添えてキチンと理由がはっきりとしている事が多いのですが、実はそういう所をドブさらいすることで今まで見えてこなかった新たな活路が見いだせることは実に少なくありません。一昔前の外資系なんてまさにそれですよね。

手前味噌で恐縮なのですが就活開始当初から僕自身、就職先で誰もが羨むような有名研修病院で働けるなんて一ミリも思っていませんでした。じゃあどうしたかというと、片っ端からどう考えても労働から得られる対価と比べて(なお金銭的な話ではなく技能、スキル、コネを総合的に判断した話である)不思議なぐらい倍率が低い場所を片っ端から見に行き、その中で最も条件の良さそうな場所に潜りこむという戦法を用いたわけです。

医者はまあ偏差値70ぐらいある人間が基本あつまるわけですから基本的に自頭がいい人が多いのはいうまでもないんですけど、とはいえやはり人間なので雰囲気とか流行とかその他様々な要因で集団心理に影響され意外とその業界外の人からみたら馬鹿としかいいようがない選択肢を取る人が結構います。岡目八目なんていう諺がありますが、意外とその業界にいることで逆に見えなくなるものってあるんですよね。

おそらく僕の現在の労働環境を話すと業界外の方々は非常に羨むかと思いますが、たぶん同業者に話すと全然羨ましがられません。自分は同業者の中では恐らく能力は下から数えたほうが早い低いポテンシャルしかないのですが、逆に強みとしてそういう空気とか雰囲気とかに影響されずに突き放して自分を見れる所があるかと思います。恐らく医者でなくてもそういう道を選択していたでしょう。

なぜそう言う事ができるのかあまり考えてこなかったのですけど、ちょっと考えてみればそういう思考回路にいかざるをえないような本を結構読んでいた事に気がつきました。本書残酷な世界で生き延びるたったひとつの方法はその中でも割と読みやすくそして面白いという点で誰にでもオススメできるいい本です。Kindle化されたようですしこれを機に読んでみてはいかがでしょうか。